農薬・化学肥料を使わない職人が育てた奇跡のぶどう

今週から山形県櫛引町、稲泉農園さんのぶどう「デラウェア(種あり)」の入荷が始まりました。デラウェアというと、種のない粒の小さな子供も食べやすいぶどうをイメージされるかたが多いのではないでしょうか?しかし、稲泉さんのデラウェアには、種が入っています!これは稲泉さんのぶどうが、農薬や化学肥料を一切使用せずに育てられた証でもあります。

近年、食べやすさなどから種なしぶどうが人気ですが、この種なしぶどうは「ジベレリン」という生長調整剤農薬(ホルモン剤)を使うことで作ることができるのです。被子植物は雌しべの柱頭に花粉がつき受粉→子房の中に種子形成→子房が実へと成長という流れでできますが、ぶどうは受粉していない状態で房をジベレリン液に浸すと実を作ることができます。受粉していないため、結果として種なしぶどうができあがります。また、ジベレリン処理しない種ありのぶどうでも、無農薬・無化学肥料で栽培することは大変難しいと言われています。

前置きが長くなってしまいましたが、その難しい無農薬栽培のぶどう作りを成功させた稲泉農園さんをご紹介します。

デラウェアの生産者 稲泉農園の稲泉勇さん

山形県櫛引町の稲泉さんは、約30年前から稲ワラや大豆等の植物を施し、土作りに専心してきました。できる限り農薬を使用しないMOA自然農法で栽培をはじめ、現在は米糠を10a当たり約800kg、油粕10a当たり約140kgを土に施します。

また、2005年からジベレリン(生長調整剤農薬:ホルモン剤)を使用しない「種ありデラウェア」を作っています。稲泉さんは長年ジベレリンを使わない種ありデラウェアを作りたいと思っていたのですが、これは市場性がなく、引き取り手がいないため作れませんでした。そもそも、食べ物の安全性を考えるようになったきっかけは、MOA自然農法と出合ったことでした。せっかく有機肥料だけを使い化学合成農薬を使わないで作っているのにジベレリンを使う事は本望ではありませんでした。

そんな時、フードネットの要望で種ありデラウェアに挑戦。1本の木から始め約100kgほどできました。デラウェアに種があっても違和感はなく(むしろ自然)、安心感からか美味しく感じるほどで、すぐ売り切れました。これに意を強くし、2006年には約4倍にしました。 しかし、ジベレリンの効果というのは、種を無くすことだけではなく、生長を促進したり果実を肥大化させ、実の大きさを揃える効果もあるため、これを使用しないということは、生育が遅くなり、不揃いの実が多くできます。これらの事があるため、なかなか一気に増やす事ができないのです。

ジベレリンを使わない木の果実に親子玉(大小の果実)が多く成っていて、収穫量が心配されました。いろいろありますが試行錯誤しながら増やしています。病害虫対策は、忌避効果を期待して木酢液を年6~7回使用しています。また、同じような方法で甲州ぶどうも作っております。甲州ぶどうは10月頃からの出荷になります。消費者が安心して食べられる物を作ること、これが私たちのモットーですので、これからも宜しくお願いいたします。

デラウェア本来の濃厚な味わいと甘み。自然ならではの味が楽しめます。

稲泉さんのデラウェアは1kg(箱)税込2,160円で、地球の木と生活舎(宅配)にて販売中です。地球の木では、ご希望に応じ1房単位でもご購入可能です。

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